SDC PLUS燕の歯科医院2
歯科医院 新潟県燕市 2021.5
SDC PLUS燕の歯科医院2
- 竣工
- 2021.5
- 種別
- 新築
- 用途
- 歯科医院
- 規模
- 91.10㎡
- 構造
- 木造
- 所在
- 新潟県燕市
- 設計
- 嶋田貴之建築設計事務所
- 共同設計
- EA
- 構造設計
- 田中哲也建築構造計画
- 施工
- 池田組
- 撮影
- ©toreal 藤井浩司
- Link
- https://tsubame-saito-shika.com/
関連ニュース
NEWS一覧はこちら燕市の歯科医院、齊藤歯科医院 ( Saito Dental Clinic )の増築棟計画。
基本設計に携わり2018年に竣工した齊藤歯科医院本院は、所謂歯科医院らしくない公園のような場所を目指しブックストア、託児施設を併設しており地域住民が思い思いに過ごせる「居場所」として地域に愛される存在に成長していた。
本計画ではメンテナンス棟としての機能を持ちながら、単にキャパシティを増やすことのみを目的とせず前述の「居場所」としての在り方をより豊かに開く寛容な空間を目指した。
歯科医院にカフェを併設しSDC本院やブックストア、託児施設と木製デッキで繋ぐことでこの場に醸成されてきたぼんやりとした公共性を拡充し、訪れる人にとってはなにか楽しいことが常に待っている場所、働くスタッフにとっては毎日通うのが楽しみになる場所、誇りに思えるような場所となることを目指した。
建築計画としての歯科医院は歯科ユニット(診察台)を基本モジュールとした診る側の視点で捌くことに重点が置かれた空間であり、診られる側の身体的な体験が漂白されている。歯科医院での空間の思い出を振り返るとうっすらと流れるオルゴールのBGMしか思い出せないのはそのためだ。
ここではその頑なな構成を解き放とうと考えた。
小径断面の柱、梁、筋交によって構成された構造体は不透明な面としての構造壁を持たず、全てが見通せる構成とし、外周はガラスで囲い込んだ。その中に機能空間としてトイレ、消毒室、レントゲン室、カフェをカラフルなボックスに収め散りばめる。機能空間は全て構造から解放されており、移動・取替が可能な構成とすることで将来的な用途、空間の変更にも柔軟に対応できるように計画されている。
ここでは機能空間も診察台も待合椅子も観葉植物も、全てがおおらかな構造体の中に「置かれた」ものたちであり等価に扱われる。
林立する木造の構造体はあえて塗装され意味を漂白している。しかし柱を避け、筋交いをくぐる体験は確実に空間に寄与し、塗装の奥に感じる肌理は曖昧でありながら暖かく軽やかな木造の気配を思わせる。その構成はスケールを問わない汎用性と発展性を秘め、小さな空間に同時に大きな空間を視ることができる。
SDC本院が作り上げた公共性に対しPLUSはそのおおらかさによって、より自由に場の解釈を広げる建築であり、この場が規定されず多義的で誰にとっても心地よく、歯科医院を超えた場所として有り続ける事を期待させる。
SHA/庭の別荘
新潟県新潟市 専用住宅 / 75.90㎡
SDC PLUS燕の歯科医院2
- 竣工
- 2021.5
- 種別
- 新築
- 用途
- 歯科医院
- 規模
- 91.10㎡
- 構造
- 木造
- 所在
- 新潟県燕市
- 設計
- 嶋田貴之建築設計事務所
- 共同設計
- EA
- 構造設計
- 田中哲也建築構造計画
- 施工
- 池田組
- 撮影
- ©toreal 藤井浩司
- Link
- https://tsubame-saito-shika.com/
燕市の歯科医院、齊藤歯科医院 ( Saito Dental Clinic )の増築棟計画。
基本設計に携わり2018年に竣工した齊藤歯科医院本院は、所謂歯科医院らしくない公園のような場所を目指しブックストア、託児施設を併設しており地域住民が思い思いに過ごせる「居場所」として地域に愛される存在に成長していた。
本計画ではメンテナンス棟としての機能を持ちながら、単にキャパシティを増やすことのみを目的とせず前述の「居場所」としての在り方をより豊かに開く寛容な空間を目指した。
歯科医院にカフェを併設しSDC本院やブックストア、託児施設と木製デッキで繋ぐことでこの場に醸成されてきたぼんやりとした公共性を拡充し、訪れる人にとってはなにか楽しいことが常に待っている場所、働くスタッフにとっては毎日通うのが楽しみになる場所、誇りに思えるような場所となることを目指した。
建築計画としての歯科医院は歯科ユニット(診察台)を基本モジュールとした診る側の視点で捌くことに重点が置かれた空間であり、診られる側の身体的な体験が漂白されている。歯科医院での空間の思い出を振り返るとうっすらと流れるオルゴールのBGMしか思い出せないのはそのためだ。
ここではその頑なな構成を解き放とうと考えた。
小径断面の柱、梁、筋交によって構成された構造体は不透明な面としての構造壁を持たず、全てが見通せる構成とし、外周はガラスで囲い込んだ。その中に機能空間としてトイレ、消毒室、レントゲン室、カフェをカラフルなボックスに収め散りばめる。機能空間は全て構造から解放されており、移動・取替が可能な構成とすることで将来的な用途、空間の変更にも柔軟に対応できるように計画されている。
ここでは機能空間も診察台も待合椅子も観葉植物も、全てがおおらかな構造体の中に「置かれた」ものたちであり等価に扱われる。
林立する木造の構造体はあえて塗装され意味を漂白している。しかし柱を避け、筋交いをくぐる体験は確実に空間に寄与し、塗装の奥に感じる肌理は曖昧でありながら暖かく軽やかな木造の気配を思わせる。その構成はスケールを問わない汎用性と発展性を秘め、小さな空間に同時に大きな空間を視ることができる。
SDC本院が作り上げた公共性に対しPLUSはそのおおらかさによって、より自由に場の解釈を広げる建築であり、この場が規定されず多義的で誰にとっても心地よく、歯科医院を超えた場所として有り続ける事を期待させる。